今日の夕暮れも最高に美しい@星舟庵離れの濡縁
元旦の日。
川崎時代から
お付き合いくださっている
Sさまがお立ち寄りくださったんだけど、
そのとき、
こんな話もしてくださったんです。
おばあちゃんの家が好きだったの。
その家は、かやぶき屋根で、
囲炉裏もあったんだよ。
今でいうセンター北のあたりなんだけど、
都市開発でおばあちゃんの家も、
区間整理の対象になっちゃんだ・・・
あぁ~
もったいない・・・(T_T)
って、それは
『伝統や歴史的な建物に
高い価値を感じる』という
私の【主観】なんだけどさ~
って、いいながら
主観を続けるけど・・・笑
*
100年経ったものって、
100年経った良さがある。
それは、100年経たないと
生まれない。
取り壊すのは一瞬だけど、
100年経った良さが生まれるまでは、
100年かかる。
そりゃあ、
新しい家は快適さ。
こないだ、
東京のホテルに泊まって
鉄筋コンクリートは暖かいなぁ~
って思った。
実際のところ、
星舟庵の冬は寒い。笑
だけど、その寒いがゆえに、
感じられる豊かさがある。
七輪の火が幸せなのは寒いから。
温泉が氣持ちいいのは寒いから。
火鉢の鉄瓶からの湯氣を眺めて
豊かな氣持ちになるのは寒いから。
そして・・・
寒さからこそ生まれる
温かさへの感謝
が、あると思うのだよ~~
ずっと、快適だったら、
たまに感じる『寒い』という
負の感情のほうに、
フォーカスされてしまう。私・・・
だけど、
寒いと暖かいが【同席】することで、
生まれる喜びや幸福感がある。
と、星舟庵に来て体感した。
って、
『寒い話』が『アツく』なりました。笑
(いよいよ、オヤジか?笑)
*
Sさまは、こんなご感想も。
上手にリフォームしたね~
ありがとうございます。
修繕の大工さんの腕が
本当にすばらしかったです。涙
でも、内装はほとんど、
手を加えていないんです。
モトの材料がいいから
掃除とお手入れをしっかりするだけで、
どんどん力を発揮してくれる。
*
日本だけの美しい言葉ってあります。
幽玄
木漏れ日
いただきます
他多数~
いただくとは、
『命をいただく』って意味で、
英語にはないそうですね。
箸を横に置く意味は、
箸が鳥居と同じ結界の役割があるから
だそうです。
食べ物は、
自然が作ってくれた命だから。
結界から先=食べ物は神さまの領域
ということなんですね。
こんな風に箸ひとつにも、
全ての命に感謝し、
ときに畏怖の念を抱きながら
共に生きるというDNAを
私たちは、持っているんです。
*
すっごい話がそれて飛んだけど、笑
私はご縁をいただいた、
この星舟庵という家屋を通じて、
日本人が本来持っている
心地よい生き方
を探求し、
『なんか形にする』
そんな夢を今年は掲げました。
シメがザツですんません。笑
今日もありがとうございます。
西村じゅんこ