50年程前に作られたデンマークのダイニングテーブル

上の写真の子。

星舟庵と同じ50歳くらいのダイニングテーブルです。

購入先は、

ルカスカンジナビアさん。

 

最初は、主人が決めていた

他のものを見に行ったんだけど、

 

店内に入って

すぐこの子と目が合って

 

そのテーブルがいい!

 

って、流れで

星舟庵にやってきてくれました。

主人が選んだものは

ローズウッドで造られた

木目がキレイでピカピカの

存在感のあるテーブルでした。

 

 

でも、私はなんか違うなぁ~

って、思っていて。

(もちろん、テーブル自体はステキです!)

 

星舟庵が喜ぶものは、

素材の質感が温かくて、

一緒に引き立て合うもの、

じゃないかなぁ~

って、思っていたんです。

椅子もかわいい

 

それで、私が

「うーん」ってしていたら

星舟庵の写真を見てくれた

バイヤーの方(社長さん)が、

こんなことを話してくださいました。

 

こちら(私が選んだ方)いいですよね。

お部屋って四角いから、丸い家具があると、柔らかな印象になります。

今、とっても人気です。

家自体がいいから、主張するものより、なじむものの方がいいと思いますよ。

 

ということで、やってきてくれたのです。

テーブルも椅子も脚のラインがたまらない。

 

 

にしても・・・

 

50年程前に作られたデンマークの家具が、

なぜ和室とこんなにも合うのか・・・

星舟庵の居間です。

 

不思議に思って社長さんに

「和室とよく合いますよね~」

と言うと、

 

 

はい。

20世紀中葉のデンマークは、

他のヨーロッパ諸国に対抗して、

装飾を全てそぎ落とし

木のそのものを生かして作った

ものが多いんです。

 

だから、星舟庵のようにいい素材で作られた家とよく合うんですよ。

 

と、解説してくれました。

(今日の搬入は、社長さんが直々に来てくれました。)

 

そこで思うんですね。

 

私は、やっぱり

それそのもの姿が

生きていることが大事

なんだ、と。

 

 

言いかえると、

いいねと”思われる”ように加工されているもの

に、ザワッと反応してしまうんだと。

 

 

私は、

私という素材で勝負したい

って、思っているんだと。

 

だから、化粧もアクセサリーも

ほとんどしないんだな…

(独り言になってしまった…笑)

 

社長さんとアシスタントの方は

2時間くらい滞在してくれて、

星舟庵を隅々まで見てくれました。

 

「家屋の素材がいいから、どこから撮ってもいい。」

 

と、写真もたくさん撮ってくれました。

 

木そのものを扱っている

ホンモノを見続けているプロの方

たくさん褒めてもらえて、

星舟庵もご機嫌でした。

居間の横の茶室

 

 

しかも!

 

「床の間の梁の木目が、好きなんです。」

って、言ったら、

 

「ほんとキレイですね。

正確には言い切れないけど、

これは屋久杉じゃないかな?」

 

と、社長さんからすごい素材情報が!

屋久杉だったらすごい!

 

 

そして、アシスタントの方が

話してくれたことが印象的でした。

 

本当にキレイにされていますね。

使い捨ての多い世の中で、こうして古い物を手入れして、

丁寧に使っていらっしゃるところは、ウチと向かっている方向が似てますね。

 

そうなんだよね。

 

私は、

大事に作られたものを

大切に手入れして一緒に過ごすこと

に、深い喜びがあるんです。

 

星舟庵は、実際のところ

掃除にめっちゃ時間がかかる。

 

柱を磨いたり、

障子を拭いたり、

ケタを拭いたり。

 

遊び心が満載の家屋だから、

凹凸が多い。

 

だから、ひとつひとつ雑巾で拭く必要がある。

こういう柱とかね

 

それって大変そうかもだけど、

その時間は私にとって

至福の時間なんだよね。

 

無心になって手を動かし

「美」に向かっていくことで、

自分の中のものが整う感じがある。

 

つまりは、

家屋を手入れすることで、

私自身を育ててもらっている感じ

なんです。

 

ということで、

今日は家屋と自分について

思っていることを徒然しました。

オチはありませんです。笑

 

ルカスカンジナビアさんがインスタで取り上げてくださいました。

他のぺージもステキなのでぜひ見てみてください。

星舟庵
西村じゅんこ

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