2021年5月の終わりのこと。
ちょっと用事があったので
かつて店舗があった場所へ行ってみました。
その場所とは南武線の久地駅。
はじめて自分で店舗運営をした場所。
いろんな想いがギュっとつまった場所。
*
2019年2月で大門・浜松町へ
移転をしたので実に2年ぶり。
しばし、ぼや~っと
店舗跡を見ていたんだけど、
氣がついたら
ツ~っと涙が流れていたんです。
そしてその後
涙は嗚咽に変わりました。
自分のことながらびっくりして
その感情を掘り下げてみたんだけど、
出てきた言葉は、
わたしよくやったな・・・
うん。
ほんとよくやったな・・・
だったんです。
(2回言いました。笑)
どうしてそんな風に思ったかというと、
あの頃のように
プライベートを省みずに
仕事に打ち込むことは
もうできないなぁ~
と感じるからなんです。
(当時の私は、本当に欲しいモノに手を伸ばすことができない状態だったので、自分の心の声に氣が付かないフリをして、ただただ仕事に打ち込んでいたことがキツかったです。)
流れた涙は
「よくやった」そう思えた自分に
過去の自分を受け入れることができた自分に
ひとつになれた自分に
感動した涙だったんです。
と言いながら、
(いきなり声がデカイ。笑)
今の私が、当時の私に
何か伝えることができるとしても
「もっと自分の時間を大事にしたら?」
とは、決して言わない。
もし、言えるとしたら
「よくやっているね。おつかれ!」
なんです。
*
当時を「よくやったな」と
心の底から思えたことは
私にとってこれからを生きる上で
ものすごい力のある意味のある感覚
なんです。
どうしてかというと
当時のがんばりがあったから
今の私があるって思えるのは
過去の自分を受け入れ
現在の自分と統合できた
からなんですね。
(本当に欲しいモノに手を伸ばすことができない苦しさを知っているからこそ、本当に欲しいモノへ手を伸ばす大切さを知ることができた、ということ。)
もし、現在の自分に
納得していなかったら
「よくやった」とは
思えないのです。
ああすればよかった
こうすればよかった
やらなきゃよかった
などなど
当時の辛い記憶がどんどんあふれてきて
「もう戻りたくない」って思うのです。
じゃあ、どうしたら過去の出来事を
受け入れられるかといったら
今ここにいる自分を生きている
ことを感じることなんです。
(『感じる』ココ大事!)
今の自分は今までの自分で創られています。
だから、未来の自分を創っているのは
今の自分です。
もし、
その『今ここにいる自分』が
過去の苦しかったことを思い出し
その感情にどっぷり漬かることも
今を生きていることです。
なぜなら、
過去の感情を持つ私は
今の私が
感じ切ってくれることを
待っている
からです。
なんどでも出てくる
辛い
苦しい
悲しい
という感情は、
感じ切っていないから
「まだいるよ~」
って主張してくるんです。
「ここにいるよ~見つけて~」
って、声をあげているんです。
だから、苦しくてもその感情を
・感じ切る
・味わいきる
・どっぷり漬かる
それは前に進むための
大事なプロセスなんです。
今の自分が
未来の自分を創っている
ことにほかならないのです。
*
光と影は、
必ず対で存在する。
光だけで存在することは
ありえないし
影だけで存在することも
ありえない
(また、急に声を大きくするのやめて。)
ということなんです。
例えば、
私が、
デスクワークの会社勤めを辞めて
セラピストの道を目指したとき
・仕事に対する自由や充実感
・満員電車に揺られることのない快適さ
・未来の可能性への希望
などなど、
得た喜びはたくさんありました。
でも、その反面・・・
・今までコツコツと積み上げてきた、プログラミングの知識や、パソコンの技術、経理事務の知識は全て捨てることになりました
・33歳での異業種への転職は、両親をめちゃくちゃ不安にさせました
・そして、収入は半分以下になりました
自分にとって大事なモノ(人)を傷つけたり、失ったりしたわけです。
ダークサイドも多々あった
訳です。
これは、
・大手のサロンを辞めて独立したときも
・大門・浜松町へ移転したときも
・湯河原へ引っ越し・移転したときも
みーんな同じです。
(ちょっと長くなってきたので、みーんな同じでまとめて端折ります。汗)
*
・大きな何かを選択するとき
・変えようと思ったとき
・人生のリセットボタンを押すとき
光と影は必ず存在します。
『必ず』です。
光だけでは存在しません。
影だけでも存在しません。
(2回言いました。笑)
ただ、
ダークサイドの方が強く感じるとき
失ったと感じている方が強いとき
統合することに時間がかかります。
でも、得たモノ、失ったモノを
時間をかけて整理し受け入れていき
その両方を同時に自分で観れたとき
自分がひとつになり
どっしりとした軸のもと
自分の人生を自分で生きている感覚を得られる
そう思うのです。
星舟庵
西村じゅんこ
追伸
闇を知らぬものに光もまた無い
バガボンドの2巻の最後は何度読んでもグっときます。